自身の人生を辿っていく中での体験や出来事によって、無意識に揺れ動き、淡々と変転され、生起されたなにか。
物理的な姿では現されないその様は、ときに愛のように苦痛で、無のように透明で、静寂。
そんな無形であるなにかに焦点を当てて、過去の記憶と現在、未来での意識をも包括し、言葉を使っては難しくなってしまうような心情たちを、画像・映像・立体造形のかたちを用いて自己表現しました。
限られた時間ではありますが、今回の個人展覧会を通して、日常的には掘り起こすことがないような、あえて不安定に変動する個々の気持ちの存在に、ともに触れ合える空間になったらと思っています。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。